文章に自動的にルビを振るマクロを使ってみる

私は「小説家になろう」や「カクヨム」などの投稿小説サイトに作品を投稿する際、ある程度難しい漢字には毎回ルビを振っているのですが、その作業は面倒なので、それを自動化するようなソフトやサービスがあったらと思っていました。
余計な作業はなるべく自動化すれば、構想を練ったり文章を書く方に多く時間を当てることが出来ます。

以前紹介した「Novel Supporter」という推敲支援ソフトにも自動でルビを振る機能はあったのですが、事前に振りたいルビを登録するなどの作業が必要でした。

探していると、テキストエディタ「Mery」に自動的にルビを振れるマクロがあることが分かったので、今回それを使ってみました。

このテキストエディタ「Mery」の自動ルビ振りマクロは、 Yahooのルビ振りAPIを利用していて、選択した文章に全自動でルビを振ってくれます。
ルビの書式も、青空文庫、pixiv、BCCKS、でんでんマークダウン、HTML5、LaTeXと種類を選ぶことができ、「小説家になろう」や「カクヨム」用には、青空文庫用で対応出来ます。

ルビを振る漢字の難易度を設定できて、

1: 小学1年生向け。漢字にふりがなを付けます。
2: 小学2年生向け。1年生で習う漢字にはふりがなを付けません。
3: 小学3年生向け。1~2年生で習う漢字にはふりがを付けません。
4: 小学4年生向け。1~3年生で習う漢字にはふりがなを付けません。
5: 小学5年生向け。1~4年生で習う漢字にはふりがなを付けません。
6: 小学6年生向け。1~5年生で習う漢字にはふりがなを付けません。
7: 中学生以上向け。小学校で習う漢字にはふりがなを付けません。
8: 一般向け。常用漢字にはふりがなを付けません。

となっています。
試してみましたが、「小説家になろう」や「カクヨム」にルビを振る場合「7」に設定しておくと、丁度いい難易度の漢字にルビを振るようになります。
それより低くすると、簡単な漢字にもルビを振りすぎてしつこくなる感じでした。

辞書機能に50万語を収録しているということで、かなり正確にルビを振ってくれますが、読みが複数ある場合に、意図したルビと違うルビが振られることがあるので、チェックは必要です(たとえば「弄る」の場合、「いじる」とルビを振りたいところが、「まさぐる」と振られたりします)。

また、宇宙と書いて「そら」とルビを振るなど、特殊なルビが必要な場合は、当然ですが自分で振り直す必要があります。

導入方法

「Mery」作者のホームページにマクロのライブラリがあるので、そこからGitHubに公開されているマクロをダウンロードします。
ダウンロードしたマクロを任意の場所に解凍したら、「Mery」を立ち上げ、メニューの「マクロ」から「選択」を選んで、「ふりがな」というマクロを選びます。
次に、「マクロ」メニューに「編集」の項目があるので、ここで振りたいルビの種類とグレードを決めます。

「編集」を押すとマクロファイルが開くので、その「設定」部分を書き換えます。
私の場合は、「小説家になろう」や「カクヨム」用にルビを振りたいので、ルビタイプは「0」、グレードは「7」にしました。
これでマクロを上書きすれば、設定は終わりです。

この2カ所を書き換えます

使用方法

あとはルビを振りたい文章を選択状態にして、「マクロ」メニューの「実行」を押せば、その部分に自動でルビが振られます。
たったこれだけの操作で、全自動で振ってくれます。

前述したように、読みが複数ある場合は意図したルビが振られているか確認が必要ですし、文章の中に同じ漢字がある場合、全ての漢字にルビが振られるので、初出だけに振りたい場合は調整が必要です。
また、YahooのAPIを利用しているので、ネット環境がないところでは使えません。

まとめ

自分が意図したルビが振られているかのチェックは必要ですが、それを差し引いても、このマクロを使うことで、かなりの時間短縮が出来ました。
小説の執筆に限らず、資料作成など様々な場面で使える便利な機能です。
他にも色々なマクロが公開されているので、ライブラリを覗いてみてはいかがでしょうか。

また、このように便利なマクロがあったら、紹介したいと思います。

テキストエディタ「Mery」作者様のBlog
https://www.haijin-boys.com/

<Sponsered Link>

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA