カクヨムで掲載作品から収入を得られるかもしれません

本日(2019年4月1日)、小説投稿サイト「カクヨム」において、今後の方針が示された中で、新たな取り組みとして、「Web小説を書く人が直接収益を得られる環境作り」に挑戦すると発表されました。
今現在は、作者が無料でサイトに作品を公開している状態ですが、そこから収入を得ることが出来るようになるかもしれません。

小説の執筆によって収益を得る方法は、一般的に、書籍を出版して印税を得るという方法で、書籍を出版出来るかどうか、1か0の世界だったのですが、そのあいだに一つの段階を設けて、創作活動の間口を広げることが目的のようです。

収益化の方法は二種類が示されていて、

1. 小説に広告を掲載し、その売上を作者へ分配します
2.読者から作者へと直接お金を支払える仕組みを開発します

となっています。

一番目は、単純に小説のページの邪魔にならない位置に広告を掲載して、その収入を作者に分配する仕組みで、今年の秋からサービスを提供するとのことです。

二番目は、作者が自分の作品の一部を有料にして読者に提供したり、読者から作者へ直接支援が出来たりする仕組みで、こちらはまだ検討段階となっています。

収益を受け取る方法は、作者が自身の口座をサイトに登録して、一定額を超えたら振り込みで受け取ることができるような仕組みのようです。

YouTuberが広告から収益を受け取ったり、リスナーがスーパーチャットで投げ銭をする仕組みの小説投稿サイト版、というところでしょうか。

現在もpixivのfanboxやアルファポリスなどで小説の収益化の仕組みはありますが、小説専門の投稿サイト「カクヨム」が本格的にその仕組みに挑戦するようです。

確かに、投稿小説が書籍になるのはハードルが高く、読者として面白いと思う作品が、無数の作品の中に埋もれてなかなか書籍化されず、作者が力尽きて作品が未完で終わるなどよく見るので、その意味でもこのような仕組みがあっていいのかもしれません。
YouTubeの生放送などで、スーパーチャットがばんばん投げられるのを見ていると、一生懸命作品を書いている作者を少しでも支援したいという気持ちが湧くことがありますし。

もちろん、この収益だけで作家として食べていくのは難しいのでしょうが、作者が作品のための資料を買ったり、取材に行ったりする資金の足しになれば作品の質も上がり、読者としてもメリットがあるのではないでしょうか。

日本でYouTubeにスーパーチャットが導入されたとき、ニコニコ動画から配信者が一気に移動したことがありましたが、「小説家になろう」が一強の小説投稿サイトで、そのような作者の大移動が起きるのか、興味深いところです。

これによって小説投稿サイトの勢力図が変わったりするのでしょうか?
「小説家になろう」はこの「カクヨム」の収益化に対して、どのように対抗するのでしょう?

まだ検討段階のことも多いようなので、最終的にどのような仕組みになるのか、カクヨム収益化の動向を見守りたいと思います。

カクヨムの告知ページ:https://kakuyomu.jp/info/entry/kakuyomu_mid-term_plan

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