推敲に音声読み上げソフトを使おう!
みなさん、小説を書き上げたあと、推敲はどれくらいしているでしょうか?
私は、自作を磨き上げるために、書き上げたあと、締切ギリギリまで可能な限り何度も推敲するようにしています。
しかし、そうやって何度も何度も推敲しても、やっぱり誤字脱字があって、それに投稿したあとに気付いて後悔する、なんてことが度々ありました。
投稿小説なら後から直すこともできますが、新人賞やコンテストに応募した小説では、それもできません。
そんな推敲の補助として、私は「音声読み上げソフト」を使っています。
音声読み上げソフトは、入力したテキストを合成音声で読み上げてくれるソフトです。
「ゆっくり」や「棒読みちゃん」など、ニコニコ動画やYouTubeの実況動画などで、みなさんも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
私は、書き上げたあと何度も推敲して、これでいいとある程度判断をつけたあとに、読み上げソフトに通して、耳で聞いて確認しています。
文字を目で追っていると、脱字があっても脳内で補完して普通に読んでしまったり、簡単なミスも読み飛ばしてしまうことがあります。
ですが、読み上げソフトは入力された文字をそのままに読みます。
融通が利きませんが、それが却って推敲にはちょうど良いのです。
また、耳から聞くことで、この台詞は変えたほうがいいとか、ここの説明が回りくどいとか、文章の内容についても気付くことがあります。
音声読み上げソフトには、無料のものもあって、試しに使ってみるのもいいのですが、有料ソフトでは総じて無料版よりも文章を流暢に読んでくれます。
私が試した中では、特にVOICEROID系のソフトがおすすめです。
VOICEROIDでは文章を入力するだけで、ほぼ何も調整しなくても、人が読むように自然に読み上げてくれます。
時々、おかしな発音になることもありますが、おかしな部分は単語登録で読み方を変えて記録できるので、それを重ねていくと、読み間違いも減って、ソフト自体がどんどん賢くなっていきます。
日本語変換のIMEに単語を登録していくような感覚で、読み方を覚えさせられます。
キャラクターが色々あって、落ち着いた声のキャラクターから、はつらつとした元気な声など、様々な声質があるので、自分の好みにあった声を選ぶこともできます(私は琴葉茜・葵というキャラクターのVOICEROIDを使っています)。
本来、このようなソフトは実況動画やナレーションなどに使うように開発されたのでしょうが、小説を執筆するときの推敲にすごく便利なので、使わない手はありません。
気になった方は、まずは無料の読み上げソフトから、一度試してみてはいかがでしょうか。
私が使っているVOICEROID、琴葉葵です。エディターのように直接文章を書き込むこともできます。
公式サイト